次代を担う研究者の支援に取り組んでいます
日中両国での大学院生募集
〜大学院教育の国際化をめざすICCSデュアルディグリー・プログラム〜
中国研究科の博士課程募集定員は1学年15名です。日本国内での5名の学生募集のほか、10名は中国人民大学および南開大学の大学院博士課程在学者を対象として学生募集をおこないます。
中国側入学者は上記2大学の博士課程に在籍すると同時に、中国研究科にも在籍し、RMCS(下段参照)を用いた国際遠隔講義、1年間の愛知大学留学による研究課題についての研究指導、論文指導等を受けます。中国在籍大学では、別の課題について研究し、最終的に日中双方で博士学位取得を目指します。
同様に、愛知大学大学院入学者で日中双方の学位取得を希望する者は中国研究科に入学後、別途実施される中国人民大学・南開大学の入学試験を受験します。日中双方の大学への入学資格を取得した者は、「デュアルディグリー・プログラム」対象学生となり、これらの学生は在学期間中に、RMCSを用いた国際遠隔講義を受講する他、日中両大学から学位を取得するための論文指導を受け、2年次に1年間の中国留学が義務付けられています。留学中には中国側大学の必修科目の履修および中国側指導教授からの研究指導が受けられます。
留学後に日中両大学において博士学位申請論文が合格した場合には、両大学から、それぞれ博士学位が授与されます。
それぞれ日中双方の学位を得ることを目指すこの制度をデュアルディグリー・プログラム(二重学位制度)と呼び、2004年4月より実施し、すでに多数の二重学位取得者を輩出しています。
ICCS研究成果を大学院教育へ反映 〜ハイレベル研究と教育の融合〜
ICCSデュアルディグリー・プログラムによる愛知大学院留学生および愛知大学大学院生は、ICCSに所属する多様な研究・大学院教育業績をもつ博士課程指導教員が行うICCS共同研究活動等の成果(本ホームページ「研究成果」等参照)を、即座に大学院教育に反映しています。中国現地調査による恒常的な実態把握などICCS研究活動やその方法は多岐にわたり、その成果が教育と融合することを最大の目的としています。
それらは、原則的にICCSに所属する教員(ICCS運営委員を兼務します)及び次のICCS訪問教授が配置されたカリキュラム(ICCS国際カリキュラム)にしたがって、中国研究科で行われています。
ICCS訪問教授招聘 〜世界最高レベルの中国研究者の招聘〜
ICCSは学術研究および教育水準の向上を図るため、海外協定校を中心に世界最高レベルの中国研究者をICCS訪問教授として、原則として、毎年6名(春・秋それぞれ3名)を招聘しています。中国研究科の学生はICCS訪問教授による世界最高レベルの研究成果をネイティブの言語で受講することができます。
中国語または英語による教育
〜ICCS、円滑な教育とコミュニケーション〜
ICCSデュアルディグリー・プログラムにより来日する学生は、愛知大学留学後、中国語または英語で教育を受けます。したがって言語上の障害はまったくありません。また来日後、日本語や日本事情を学びたいとする学生も多いため、指導教授が個別の教育を行うなどの対応を行っています。
奨学金制度の充実 〜留学先学費の免除・奨学金制度等〜
デュアルディグリー・プログラム対象学生は中国留学大学の学費が3年間免除されます。また優秀な学生には学費相当額のスカラシップ奨学金を給付し、研究に専念できる環境を整備します。また、研究助成など若手研究者サポートプログラム(以下参照)も実施しています。
若手研究者育成プログラムの実施 〜若手研究者の自立をサポート〜
ICCSは教育事業の一環として、デュアルディグリー・プログラム学生をICCS所属教員の研究を補助するリサーチ・アシスタント(RA)として採用します。RAは研究助成事業とともに、ICCS所属教員の研究活動の補助業務をおこないます。また優れた研究実績のある在学生、ポストドクターはICCS研究員(任期付き)として採用し、各自の研究活動のほか、指導教授の参加する研究活動にオブザーバーとして参加します。このほか、在学生を対象として優れた研究計画に対して研究費を補助する制度もあります。
RMCSによる国際研究・教育 〜双方向のテレビ講義〜
RMCSは多地点・多人数・リアルタイムベースの国際テレビ会議方式と時間差を克服できるパーソナル・オン・デマンド(on demand)ベースのコミュニケーション・システムからなる複合型システムです。
たとえば、中国研究科の在籍学生が海外提携大学の指導教授に論文指導を受ける方法は、まず事前にオン・デマンド方式を活用して指導教授と参考文献や調査結果についての意見交換、論文原稿の修正などを定期的におこないます。必要ならば、国際テレビ会議システムを利用して複数人による口頭の論文指導も行われます。学位申請論文の審査も、ICCSと海外提携大学の双方の指導教授および双方の副査で合同審査委員会を組織し、RMCSを利用して審査委員会や口頭試問を開催し、合否を決定します。
ICCS研究活動では現在5つの分野(現代中国学方法論、中国政治、中国経済、中国文化、中国環境)で、隔月1回の研究会をRMCSを活用して開催します。研究会メンバーのうち、リアルタイムには参加不可能なメンバーについては、オン・デマンド方式によって間接的に参加が可能となっています。
これらの研究活動は、大学院デュアルディグリー・プログラム学生に対する教育に生かされています。
中国研究科デュアルディグリー・プログラムの仕組み
大学院中国研究科では、国際中国学研究センターの研究活動と直結したカリキュラムを編成し、最先端の中国研究教育と大学院教育の国際化を目指して、南開大学(天津市)、中国人民大学(北京市)との間で、日中双方での博士学位、修士学位の取得を目指すデュアルディグリー・プログラム(二重学位制)を展開しています。
このプログラムに参加する学生は、本学大学院中国研究科に在籍しながら中国国内の南開大学(天津市)または中国人民大学(北京市)の研究生院(大学院)に在籍し、かつ博士課程学生の場合は1年間、修士課程学生の場合は1年6ヶ月間、上記のいずれかの研究生院へ留学することによって最短3年間(博士・修士とも)で日中2大学の大学院から博士または修士学位を取得することができます。
※ 本プログラムへ参加する学生は、本学大学院中国研究科博士課程または修士課程に在籍し、かつ南開大学または中国人民大学のおこなう所定の入学試験に合格しなければなりません。
博士課程
1. 履修方法
- 愛知大学へ入学した後、愛知大学の授業科目を履修します。
- 愛知大学第2セメスターに南開大学・中国人民大学へ入学後、引き続き愛知大学の授業科目を履修するとともに、遠隔多方向コミュニケーションシステム(以下、RMCSと称す)を利用して南開大学・中国人民大学指導教員から指導を受けます。
- 愛知大学第3セメスター〜第4セメスター(南開大学。中国人民大学第2セメスター〜第3セメスター)に南開大学・中国人民大学へキャンパス移動(留学)し、南開大学・中国人民大学の定める授業科目を履修します。なお、キャンパス移動(留学)期間中RMCSを通じて愛知大学指導教員から指導を受けるほか、愛知大学の授業科目を履修します。
- 愛知大学第5セメスター(南開大学・中国人民大学第4セメスター)に帰国後、愛知大学で愛知大学側指導教員から研究指導を受けるほか、RMCSを通じて南開大学・中国人民大学指導教員からも研究指導を受けます。
- 愛知大学第6セメスター(南開大学・中国人民大学第5セメスター)に愛知大学博士学位申請論文の口頭試問をおこないます。 南開大学(中国人民大学)第6セメスターに南開大学(中国人民大学)博士学位申請論文の口頭試問をおこないます。
- 南開大学(中国人民大学)第6セメスターに南開大学(中国人民大学)博士学位申請論文の口頭試問をおこないます。
2. 単位認定
愛知大学と南開大学・中国人民大学は双方で修得した単位を所属大学の修得単位として認定します。なお、単位認定方法および認定単位数については「愛知大学大学院中国研究科と南開大学(中国人民大学)研究生院との単位認定に関する覚書」の定めるところとします。
3. 学位の授与
(1)博士学位申請論文の提出
- 愛知大学へ博士学位を申請する場合、愛知大学の定める提出要領に基づき博士学位申請論文を提出しなければなりません。
- 南開大学・中国人民大学へ博士学位を申請する場合、南開大学(中国人民大学)の定める提出要領に基づき博士学位申請論文を提出しなければなりません。
- 愛知大学及び南開大学・中国人民大学へ提出する博士学位申請論文は同一論文であってはなりません。
(2)博士学位申請論文の審査
- 愛知大学へ提出された博士学位申請論文は愛知大学の定める審査基準に基づき審査をおこないます。
- 南開大学・中国人民大学へ提出された博士学位申請論文は南開大学・中国人民大学の定る審査基準に基づき審査をおこないます。
(3)博士学位の授与
- 愛知大学は審査の結果、博士学位の授与が適当であると認める場合、博士(中国研究)または博士(学術)の学位を授与します。
- 南開大学・中国人民大学は審査の結果、博士学位の授与が適当であると認める場合、所定の学位を授与します。
4. 奨学制度
| 種類 | 選考方法・対象者 | 給付額 |
|---|---|---|
| 大学院中国研究科デュアルディグリー・プログラムスカラシップ奨学生 | 大学院中国研究科博士後期課程又は修士課程の入学試験を受験し、デュアルディグリー・プログラムの上位合格者の中から、大学院中国研究科委員会の審査を経て学長が決定する。毎年度採用者は博士課程1名。 | 授業料及び教育充実費年額相当を給付する。 |
| 大学院中国研究科中国分拠点学生奨学金 | 本学大学院中国研究科博士後期課程分拠点における入学試験合格者の中から、毎年10名程度。 | 中国分拠点在学中は毎月1000元(RMB)を給付する。日本留学中(キャンパス移動)は毎月8万円を給付する。渡日に係る往復旅費を支給する。 |
| 大学院中国研究科中国分拠点学生学費等減免 | 分拠点に入学する本学大学院中国研究科博士後期課程学生。 | 入学金、授業料、教育充実費の全額及び委託徴収金を免除する。入学検定料を免除する。 |
| 南開大学・中国人民大学学費免除制度 | 日本側入学生 | 南開大学・中国人民大学の学費が免除されます。 |
| 南開大学・中国人民大学奨学金 | 日本側入学生 | 中国留学期間(キャンパス移動)中、毎月1000元(RMB)が中国側大学から支給されます(ただし、中国人民大学の奨学金支給期間は最長10ヶ月となります)。 |
修士課程
1. 履修方法
- 愛知大学へ入学した後、愛知大学の授業科目を履修します。
- 愛知大学第2セメスター〜第4セメスター(南開大学・中国人民大学第1セメスター〜第3セメスター)に南開大学・中国人民大学へ入学後、南開大学・中国人民大学へキャンパス移動(留学)して授業科目を履修するとともに、遠隔多方向コミュニケーションシステム(以下、RMCSと称す)を利用して愛知大学の抗議科目を履修するほか、愛知大学指導教員から研究指導を受けます。
- 愛知大学第5セメスター(南開大学・中国人民大学第4セメスター)に帰国後、引き続き愛知大学で講義科目を履修するほか、愛知大学側指導教員から研究指導を受けますまた、RMCSを通じて南開大学・中国人民大学指導教員から研究指導を受け、学期末までに南開大学・中国人民大学の修士学位論文を提出します。
- 愛知大学第6セメスターに愛知大学修士学位申請論文の口頭試問をおこないます。
2. 単位認定
愛知大学と南開大学・中国人民大学は双方で修得した単位を所属大学の修得単位として認定します。なお、単位認定方法および認定単位数については「愛知大学大学院中国研究科と南開大学(中国人民大学)研究生院との単位認定に関する覚書」の定めるところとします。
3. 学位の授与
(1)修士学位申請論文の提出
- 愛知大学へ修士学位を申請する場合、愛知大学の定める提出要領に基づき修士学位申請論文を提出しなければなりません。
- 南開大学・中国人民大学へ修士学位を申請する場合、南開大学・中国人民大学の定める提出要領に基づき修士学位申請論文を提出しなければなりません。
- 愛知大学及び南開大学・中国人民大学へ提出する修士学位申請論文は同一論文であってはなりません。
(2)博士学位申請論文の審査
- 愛知大学へ提出された修士学位申請論文は愛知大学の定める審査基準に基づき審査をおこないます。
- 南開大学・中国人民大学へ提出された修士学位申請論文は南開大学(中国人民大学)の定める審査基準に基づき審査をおこないます。
(3)博士学位の授与
- 愛知大学は審査の結果、修士学位の授与が適当であると認める場合、修士(中国研究)の学位を授与します。
- 南開大学・中国人民大学は審査の結果、修士学位の授与が適当であると認める場合、所定の学位を授与します。
4. 奨学制度
| 種類 | 選考方法・対象者 | 給付額 |
|---|---|---|
| 大学院中国研究科デュアルディグリー・プログラムスカラシップ奨学生 | 大学院中国研究科博士後期課程又は修士課程の入学試験を受験し、デュアルディグリー・プログラムの上位合格者の中から、大学院中国研究科委員会の審査を経て学長が決定する。毎年度採用者は修士課程1名。 | 授業料及び教育充実費年額相当を給付する。 |
| 南開大学・中国人民大学学費免除制度 | 日本側入学生 | 南開大学・中国人民大学の学費が免除されます。 |
| 南開大学・中国人民大学奨学金 | 日本側入学生 | 南開大学・中国人民大学の学費が免除されます。 |
デュアルディグリー・プログラム入学者一覧
博士後期課程
2004(平成16)年度
| デュアルディグリー プログラム |
博士後期課程 | |||
|---|---|---|---|---|
| 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | |
| 日本側 | 2(0) | 2(0) | 2(0) | 2(0) |
| 中国側 | 23(23) | 23(23) | 10(10) | 10(10) |
| 小計 | 25(23) | 25(23) | 12(10) | 12(10) |
( )内は留学生の内数をあらわす
2005(平成17)年度
| デュアルディグリー プログラム |
博士後期課程 | |||
|---|---|---|---|---|
| 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | |
| 日本側 | 2(1) | 2(1) | 1(1) | 1(1) |
| 中国側 | 27(27) | 26(26) | 10(10) | 10(10) |
| 小計 | 31(29) | 30(28) | 14(12) | 14(12) |
( )内は留学生の内数をあらわす
2006(平成18)年度
| デュアルディグリー プログラム |
博士後期課程 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | ||
| 中国 | 日本側 | 3(1) | 3(1) | 2(1) | 2(1) |
| 中国側 | 23(23) | 23(23) | 10(10) | 10(10) | |
| 小計 | 26(24) | 26(24) | 12(11) | 12(11) | |
( )内は留学生の内数をあらわす
2007(平成19)年度
| デュアルディグリー プログラム |
博士後期課程 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | ||
| 中国 | 日本側 | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) |
| 中国側 | 25(25) | 20(20) | 10(10) | 9(9) | |
| 小計 | 25(25) | 20(20) | 10(10) | 9(9) | |
( )内は留学生の内数をあらわす
修士課程
2007(平成19)年度
| デュアルディグリー プログラム |
修士課程 | |||
|---|---|---|---|---|
| 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | |
| 日本側 | 1(0) | 1(0) | 1(0) | 1(0) |
| 中国側 | -(-) | -(-) | -(-) | -(-) |
| 小計 | 1(0) | 1(0)) | 1(0) | 1(0) |
( )内は留学生の内数をあらわす
修了者の進路(第1期生学位取得者:4名)
2007年度修了者
南開大学周恩来政府管理学院、中国人民大学環境学院、華僑大学人文与公共管理学院、中国国家開発銀行