研究事業

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新たな学問分野「現代中国学(Modern Sinology)」の構築

ICCS研究事業の究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

そのために、ICCSは以下のような分野ごとの研究会を組織し、活動結果は、随時、研究成果として発信しています。

「現代中国経済とアジア経済圏形成」研究会

台頭する中国経済や日本経済を軸とする東アジア経済圏(例えば「アジア経済共同体」)形成の可能性を、研究会参加者が実態調査等、研究方法を共有しながら検討。その際、個々の国や企業等の経済主体間の自立と依存、競争と補完等の諸関係を視野にすえながら共存の規範化としての経済圏のあり方を問いかけています。

「中国文化とアジア世界の文化共生」研究会

グローバル化の進むアジア諸国では、自国の文化・アイデンティティを深化させつつ、長く影響を受け続けてきた中国文化、さらには地球規模で普遍性のある文化との交流が促進され、発展してきました。いわば越境する文化交流と国際コミュニケーションが、今日のアジア諸国における主流であり、本研究会の趣旨と研究の分野でもあります。

「現代中国政治とアジア世界平和構築」研究会

中国の外交・安全保障政策および国内政治は、東アジアの国際関係や世界政治の展開と密接に連動し、変化してきました。とりわけ、米中関係と日中関係における摩擦と不安定はつねに東アジア地域の安全保障にマイナスの影響を及ぼしてきましたが、同時に改革開放政策の開始から今日に至るまでの中国の政治体制改革も、また、そのマイナスの影響を被り、幾たびかの挫折を経験してきました。本研究会は中国内外政治のこの連動メカニズムを解明し、同時に東アジアの平和構築のために各国に何が求められているかを検討しています。

「現代中国とアジア世界の環境問題」研究会

生態環境問題は、科学技術を応用して利便性を追求した近代社会で必然的に発生した問題であり、享受する便益の総量は人口数に比例します。生態環境の改善にはGOとNGOの連携が不可欠であり、本研究会の目標は、住民参加型活動による中国とアジア世界における生態環境改善技術の体系化にあります。

国際シンポジウム

隔月1回の定例の研究会議のほか、年1回の頻度で定例研究会の成果を総括する大規模な国際シンポジウムを開催します。日本国内の優れた学者を招くほか、世界からはICCSのネットワークに参加している提携大学・研究機関の学者を始め中国研究の分野で卓抜な成果を挙げている学者を招聘して開催します。遠隔会議(RMCS)方式を用いて、海外拠点とリアルタイムでのディスカッションも行います。またシンポジウムの成果は日本語、英語、中国語の3ヵ国語で報告書にまとめられ出版されています。

現代中国研究総合データベース

ICCSの教育・研究活動を支えるため、愛知大学と国内外の提携諸大学が合同協力して、日本全国および全世界の現代中国学を重点とする中国関連の情報資源(主要な研究者とその研究課題および学術成果、各大学研究機関所蔵の文献図書・資料などの情報)を集積したデータベースを構築しています。

現在、文化大革命資料データベース、東亜同文書院大学の省別全誌データベース、戦前中国絵はがきデータベース、主にフィールドワークにて撮影された写真のデータベース、本研究センターが刊行した全ての報告書を集めた研究成果データベース、現代中国の研究に従事する内外の研究者データベース、本学60年以上にわたる学術紀要中国関係論文データベースなどの構築を行っています。



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