ICCSについて

小史

ICCS:本学の中国研究・教育を基礎とする現代中国研究・教育機関

「世界平和に寄与すべき日本人文の興隆と有為なる人材の養成」を趣旨に創立された愛知大学。その建学の精神は綿々と継承され、中国研究・教育の分野においては、1901年創立の東亜同文書院における中国・アジア重視の人材育成を目指す精神も色濃く受け継がれ、国際的なレベルの中国研究・教育のメッカとして、熱い注目を集めてきました。

ICCSを支える愛知大学の中国研究・教育の歴史(ICCSの発足まで)



1901年04月 東亜同文書院(上海)設立
1945年08月 東亜同文書院大学(上海)廃校
1946年11月 旧制大学令により愛知大学創立
1955年12月 中国学術視察団副団長馮乃超氏(中山大学副学長)来学。(本学最初の中国代表団来訪)
1980年10月 愛知大学代表団訪中。南開大学と日中間の大学としては最初の「学術・教育交流協定」を締結
1986年11月 日中国際シンポジウム「21世紀の日中関係に向けて」開催
1991年04月 大学院中国研究科を設置
1993年05月 東亜同文書院大学記念センター発足
1996年06月 日中国際シンポジウム「21世紀の新しい日中関係」開催
1997年04月 現代中国学部を設置
1998年08月 中国天津市・南開大学内に「南開愛大会館」竣工
1998年08月 現代中国学部第1回中国現地研究調査(北京)実施

愛知大学国際中国研究センター(ICCS)のあゆみ



2002年10月 文部科学省「21世紀COEプログラム」に「国際中国学研究センター」プログラムが採択。国際中国学研究センター(ICCS)発足。加々美光行現代中国学部教授が所長就任
2003年10月 国際シンポジウム「激動する世界と中国―現代中国学の構築に向けて―」を名古屋市で開催
2004年04月 南開大学、中国人民大学にサブ・センター(分拠点)を設置
2004年04月 南開大学、中国人民大学との間で、ICCSの若手人材育成プログラムの一環として大学院中国研究科博士後期課程デュアルディグリー・プログラム(二重学位制)を発足
2004年09月 デュアルディグリー・プログラム(中国分拠点入学生)第1期生来日(以後、毎年継続)
2005年02月 デュアルディグリー・プログラム(日本側入学生)第1期生派遣(以後継続)
2005年10月 寧夏社会科学院との学術交流協定を締結し、同院内に日中合作西部開発共同研究センターを設置
2005年12月 国際シンポジウム「現代中国方法論及其文化視角」を中国・天津市で開催(南開大学歴史学院との共催)
2005年12月 国際シンポジウム「“国際中国学”研究方法論之建構」を中国・北京市で開催(中国人民大学哲学院、中国科学院地理科学与資源研究所との共催)
2007年04月 ICCSの若手人材育成プログラムの一環として実施するデュアルディグリー・プログラムを修士課程に拡大(南開大学・中国人民大学)
2008年03月 叢書「現代中国学の構築に向けて」(全5巻)を日本評論社から出版(~同年6月)
2008年03月 英文書籍New Challenges and Perspectives of Modern Chinese Studiesをユニバーサル・アカデミー・プレス社から出版
2008年05月 高橋五郎現代中国学部教授が所長に就任
2009年06月 中央民族大学中国少数民族研究センターとの学術・教育交流協定を締結
2009年09月 浙江大学“創新管理与継続競争力研究”国家哲学社会科学創新基地との学術・教育交流協定を締結
2010年05月 株式会社デンソーとの産学連携共同研究スタート
2010年06月 平成22年度外務省「日中研究交流支援事業」採択(~2011年2月まで)
2011年04月 武漢大学中国伝統文化研究センターとの学術・教育交流協定を締結
2011年04月 北京大学中国経済研究センターとの学術・教育交流協定を締結
2011年11月 人間文化研究機構「現代中国地域研究推進事業」連携研究拠点に参加
2012年03月 清華大学自動車工学部との学術・教育交流協定を締結
2012年12月 ワークショップ「日中関係の危険な現状――打開策をどう見出すか?」(NIHU現代中国地域研究コロキアム)を本学で開催
2013年03月 「愛知大学国際中国学研究センター(ICCS)設立10周年記念誌」刊行
2013年11月 地域研究コンソーシアム(JCAS)・ICCS国際シンポジウム「日中関係の質的変容をどう理解するかー他地域の視点から捉え直すー」開催
2014年03月 JST・CRCCとの共同研究「日中科学技術交流の40年」完成 
2014年06月 デュアルディグリープログラム10周年記念シンポジウムを中国人民大学にて開催
2014年07月 『中国社会の基層変化と日中関係の変容』を日本評論社から出版
2015年02月 国際シンポジウム「四中全会における〈法治〉と日中関係をめぐる諸相」を開催
2015年03月 JST・CRCC「中国の食料問題に関する調査」・「中国の農業革命に関する調査」完成
2016年02月 国際シンポジウム「2015年度現代中国地域研究プログラム国際シンポジウム」を開催
2017年02月 国際シンポジウム「新しい次元に向かう日中関係」を開催
2017年09月 『新次元の日中関係』を日本評論社から出版
2018年03月 国際シンポジウム「日中平和友好条約締結40周年記念シンポジウム  ―現代中国学方法論のための日中対話―」を開催
2018年12月 国際シンポジウム「新時代の日中対話の試みー現代中国学方法論の構築を求めてー」を開催
2019年11月 ICCS・中国経済経営学会共催国際シンポジウム「ファーウェイと米中貿易戦争―中国のイノベーションは何処へ?―」を開催
2019年11月 愛知大学主催/ICCS主管、愛知大学中国公開講座⑳ 2019特別編「永遠の隣人―日中の歴史から考えるアジアの未来―」(エズラ・ヴォーゲル ハーバード大学名誉教授講演会)を開催、約1000人参加
2020年4月 李春利経済学部教授が所長に就任
2020年11月 ICCS・国際ビジネス研究学会共催オンライン・コンファレンス「自動車の未来と中国―CASEはどこへ向かうのか―」を開催
2021年1月 国際シンポジウム「withコロナの世界と中国―日中関係の再起動―」を開催
2021年6月 復旦大学日本研究センターとの学術・教育交流覚書を締結
2021年8月 『ハーバード大学名誉教授 エズラ・ヴォーゲル最後の授業』をあるむから出版
2021年10月 ICCS・中日新聞社・ハーバード大学日米関係プログラム共催国際シンポジウム「アメリカから見た日米中関係」を開催

ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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