目標
現代中国研究(現代中国学・国際中国学)の国際的拠点
文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、一層充実した活動を継続しています。本センターの「21世紀COEプログラム」は2006年度をもって5年間の事業期間を終了しましたが、同プログラムの採択条件は、同プログラム終了後も継続・発展できることが条件となっています。
今後は、研究・教育活動の発展を目指して、国内の大学・研究機関・研究者との共同研究を一層拡充させていく方針です。そして現代中国学を基幹とし、その応用・発展分野としての「国際中国学」の創生に取り組みます。
又、海外の大学・研究機関とも提携し、相互に遠隔多方向のコミュニケーション・システム(Remote Multilateral Communication System:略称RMCS)を形成して、世界の国際化する現代中国の研究推進及び高等教育機関としての国際的ネットワークを共同構築し、その拠点となることを目指しています。
現在、中国人民大学(北京市)と南開大学(天津市)の2大学内にはICCS中国研究教育拠点(サブ・センター)を設置していますが、このように、将来的には、さらに拡大することを視野にいれています。教育システムの面では、ICCSとサブセンターとの間でRMCSの利用を通じて中国研究科博士後期課程での二重学位(dual degree)制を2004年4月より実施し、日中2大学別々の博士学位の取得が可能となる教育システムを構築しました。
研究面では、同じくRMCSを駆使して内外の提携大学・研究機関の研究者の参加を得て、随時、専門分野ごとの研究会やワーキングショップ、研究会単位の国際シンポジュウムを開催すると同時に、各分野を統合する国際シンポジウムを年1回開催しています。