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開催状況不明

人間文化研究機構(NIHU)現代中国地域研究コロキアム・愛知大学拠点主催ワークショップ「日中関係の危険な現状―打開策をどう見出すか?」を開催しました

開催日時

 国際中国学研究センター(ICCS)は、2012年12月9日(日)、本学名古屋校舎においてNIHU現代中国地域研究コロキアム「日中関係の危険な現状―打開策をどう見出すか?」を開催しました。本コロキアムには、人間文化研究機構の現代中国地域研究拠点(本学および早稲田大学中心拠点、法政大学拠点、東洋文庫拠点、京都大学拠点、総合地球環境学研究所拠点)から中心拠点の早稲田大学天児慧教授はじめ12名の研究者、そして国外から2名の研究者が集い、昨今の日中関係の打開策について、それぞれの専門領域から多くの提言がなされました。また、50名近い来場者も交え、活発な討論、意見交換がなされました。

 最後に、加々美教授による総括のもと、全体での討論が行われました。討論では、多くのディスカッサントに共有されていた「二国間関係ではなく多国間関係として問題を捉える視点」の重要性が確認されたと共に、「第二の黙契」として再棚上げを採るのか、或いは「明契」とする、領土紛争として承認し協議をするのか、という点をめぐって意見が交わされました。

 また愛知大学拠点代表高橋教授が終了の挨拶を行いました。その中で、今回の議論のエッセンスをまとめ、日中両国を中心とする内外に向けて、なんらかのかたちで提言的な発信をして行きたい旨の意向が示されましたが、これについて大方の賛同が得られました。

【コロキアム参加者氏名】
佐藤元彦(愛知大学拠点/同大学長)
高橋五郎(愛知大学拠点代表/同大教授)
天児慧(早稲田大学拠点代表/同大教授)
川村範行(愛知大学拠点/名古屋外国語大学教授)
菱田雅晴(法政大学拠点代表/同大教授)
土田哲夫(東洋文庫拠点代表/中央大学教授)
王建新(中国・蘭州大学教授)
鈴木規夫(愛知大学拠点/同大教授)
村上衛(京都大学拠点/同大准教授)
大澤正治(愛知大学拠点/同大教授)
窪田順平(総合地球環境学研究所拠点代表/同大教授)
李春利(愛知大学拠点/同大教授)
唐燕霞(愛知大学拠点/同大教授)
Uradyn E. Bulag(英国・ケンブリッジ大学教授/愛知大学ICCS訪問教授)
加々美光行(愛知大学拠点/同大教授)
※敬称略、発言順



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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