お知らせ

ICCS訪問教授 胡令遠氏と盛林氏が研究報告を行いました

 2021年度ICCS訪問教授の胡令遠氏(復旦大学教授)と盛林氏(南開大学教授)が2021年11月25日に開催されたICCS政治・外交研究会主催公開研究会にて研究報告をされました。
 まず盛林先生より「中国政治建設和政治発展歴程与経験」と題する報告が中国語でなされました。報告では、西側の研究者が中国の経済改革の達成を高く評価する一方、政治改革については低く評価しているのは妥当かとの問題提起から、中国の政治発展をどのように評価すべきかという論点が出され、「中国の特色ある社会主義制度」の変遷とその特徴について概括がなされました。討論では、汚職・腐敗の問題をどのように見るべきか、党内民主についてどう考えるかなどについて質問があり、報告者からの応答がありました。
 次に、胡令遠先生より「中日関係のジレンマ及びその行方について―中米戦略博奕を背景に―」との題で日本語による報告がなされました。報告では、価値観外交や海洋主権問題といった日中関係の争点を整理した上で、対話メカニズムやコンセンサスの樹立、海洋経済や環境保全等における協力関係の構築などが提言されました。討論では、海洋主権の問題が浮上した背景としてアメリカの関与があった可能性をどう評価するか、尖閣諸島を国連の信託統治下に置くという選択肢についてどう考えるか、アメリカにおける政権交代が地域に与える影響をどのように理解するべきか、シンクタンク同士の交流をいかに充実させるかといった質問があり、報告者から応答がなされました。
 今回の公開研究会はオンライン(ZOOM)での開催となりましたが、多くの方々にご参加いただきました。






チラシ


2021年度ICCS研究員の着任について

 2021年10月1日、徐暢ICCS研究員が着任しました。



■徐 暢 研究員

 

[⇒徐 暢 研究員プロフィール]


 ICCS研究員の徐暢(ジョ チョウ)と申します。都市計画、都市・建築史と近代住宅史を研究しています。近代中国には、租界地・租借地などの外国の支配を受けた都市が数多く存在していました。これらの都市では規模の拡大とともに、住宅地が建設され、各国の文化に影響された新しい住宅も多様に生まれてきました。私は今まで近代植民都市の一つである青島を研究フィールドとし、そこでの住宅建設活動を研究してきました。そして、近代青島での住宅の供給関係は国籍の制限がほぼなくうまく成立したこと、近代住宅の内部は西洋・中国・日本の三つの暮らし方を供給形態により自由に組み合わせたものなどの色々面白い特徴を発見しました。今後は、中国近代都市における住宅建設活動の特徴をより全体的に解明するために、青島、上海共同租界、満州・大連という都市そして同時期の日本国内の比較を行い、これらの都市・地域における中国人と日本人及びその他の外国人の住宅を形式と平面構成だけでなく、都市形成、住宅の建設や設計の主体、住民層などと関連づけて分析していきたいと思います。


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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