お知らせ

2014年度ICCS国際シンポジウム「四中全会における〈法治〉と日中関係をめぐる諸相」開催しました

 国際中国学研究センター(ICCS)は、2015年2月14日(土)、本学名古屋校舎において「四中全会における〈法治〉と日中関係をめぐる諸相」を開催しました。本シンポジウムには、中国人民大学張践教授、中国政法大学単純教授、北京大学周建波教授はじめ4名の海外研究者が出席し、国内からは12名の研究者が集い、それぞれの専門領域から多くの提言がなされました。現代中国における法治を中心テーマとして、中国思想から現代中国政治、さらには環境問題まで、さまざまな側面から、コメントもだされ、活発な討論、意見交換がなされました。

 




2014年度ICCS研究員の着任について

 2015年2月2日、田中周ICCS研究員が着任しました。 ---


■田中 周 研究員

 ICCS研究員の田中周と申します。専門は現代中国政治、現代中国の民族問題、ウイグル研究、新疆-中央アジア関係、ナショナリズム論です。目下の研究課題は中国共産党の国家統合で、特に1940年代から1950年代にかけて中国共産党がいかにして新疆を統合したかを分析しています。これまで私は中国という枠を中心にして、その中で新疆およびそこに暮らすウイグル族を研究してきました。しかし新疆の地政学的特色から中央アジアをも分析対象とすることは避けられません。今後は、中国と中央アジアの関係を通して新疆をめぐる政治・経済・民族問題を研究したいと考えます。思えば私が新疆に関心を持ったのは、幼少のころに抱いた中国・シルクロードに対する憧れが出発点となっています。将来は研究テーマ上で、中国からヨーロッパに至るシルクロードを横断したい、というのが私の大きな夢です。
⇒田中周研究員プロフィール



霞が関アジア中国塾の開校

 2015年4月より、愛知大学国際中国学研究センターと一般社団法人アジア連合大学院機構が主催し、東京霞が関オフィスにおいて霞が関アジア中国塾を開校いたします。
 本塾のねらいは、21世紀「一つのアジア」をつくり、文化経済共同体を担うリーダーを育成することにあり、斯界一流の多彩な講師陣による専門知と実践知の交歓の場をつくることをめざし、21世紀アジア中国の歴史文化と未来を軸に、四つの実践的専門科目群を体系的に学びます。

【講座・受講概要】

◆会場

愛知大学東京霞が関オフィス

東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館37階

◆開催日

毎週金曜日19:00~21:00 春・秋学期各15回

◆受講料

各期30,000円 (秋学期を含む通年で50,000円) ※他に教材費10,000円

◆称号授与

通年講座受講者には「アジア経営政策戦略士」の称号授与

◆受講申込先

愛知大学東京霞が関オフィス 

東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館37階

TEL:03-3501-6405  FAX:03-3501-6406

通常開所時間:月曜日から金曜日 9:30~16:30

◆問い合わせ先

愛知大学東京霞が関オフィス 通常開所時間:月~金 9:30~16:30

TEL:03-3501-6405  FAX:03-3501-6406

愛知大学ICCS事務室 coe-iccs@ml.aichi-u.ac.jp

【2015年春学期講義日程】※秋学期は別講師陣

日程講義名講師
開塾式4/17「霞が関アジア中国塾がめざすもの」
第1講4/17「アジアの世紀をどう生き抜くか」進藤榮一(筑波大学)
第2講4/24「中国の街で見る漢字-日中漢字の
 意味の違い」
荒川清秀(愛知大学)
第3講5/8「アジア思想と孫子兵法」田口佳史(儒学思想家)
第4講5/15「儒教-イスラム・コネクションの
 中国的基層」
鈴木規夫(愛知大学)
第5講5/22「新興アジアと中小企業」黒瀬直宏(嘉悦大学)
第6講5/29「ビジネス・インテリジェンスの
 戦略と実践」
中川十郎(名古屋市立大学)
第7講6/5「アメリカ経済の新展開と変わる
 米中日関係」
萩原伸次郎(横浜国立大学)
第8講6/12「グローバル金融戦略を読み解く」大井幸子(株式会社SAIL)
第9講6/19「国際会計基準とアジア企業経営」田中弘(神奈川大学)
第10講6/26「PM2.5と中国のクルマ社会」李春利(愛知大学)
第11講7/3「中国食品モジュール化の時代
 ―『食』の権利と責任」
高橋五郎(愛知大学)
第12講7/10「進展するアジア農業と農業協力の
 ゆくえ」
豊田隆(東京農工大学)
第13講7/17「アジア環境政策と日中環境協力の
 新展開」
松下和夫(京都大学)
第14講7/24「変容する中国社会とその将来」唐燕霞(愛知大学)
第15講7/31「一つのアジア――政策と課題」佐藤元彦(愛知大学学長)
特別講義7/31「東亜同文書院の歴史と未来」小崎昌業(東亜同文書院大学)

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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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