お知らせ

天児慧編『日中「歴史の変わり目」を展望する』が出版されました

天児慧編『日中「歴史の変わり目」を展望する』(2013年3月、344ページ、勁草書房、4,000円+税)が刊行されました。本書は、日中国交正常化40周年を記念して人間文化研究機構が開催し、本学及びICCSが主催したシンポジウム「中国経済と日中相互依存の未来」(2012年10月5日)も収録されています。

◆発行元:勁草書房の商品紹介ページ
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b108061.html


2013年度ICCS研究員の着任について

 2013年4月1日、顧令儀、古澤文ICCS研究員が着任しました。 ---


■顧令儀 研究員

 2013年4月1日よりICCS研究員に着任いたしました顧令儀です。研究テーマは現代中国思想政治教育に関する実証的研究です。2000年以後、中国では反日デモが何度も起きています。現在、日中関係は国交回復以来の最低水準にまで陥っていると言えます。直接に戦争の被害を受けていない中国人が、なぜ日本に対し、反日感情を抱くのか。これは日中両国の側から原因を探さなければならない問題です。研究では、中国の思想政治教育(愛国主義教育を中心に)を研究対象とし、日本に対する現代中国人の認識との関わりを含めて、考えていきたいです。研究方法としては、愛国主義教育の内容や歴史を追究していくだけでなく、アンケート調査やインタビューなどの方法を用いて、実際に愛国主義教育を受けている中国人の意識形態をデータで説明していきたいと考えています。
⇒顧令儀研究員プロフィール


■古澤文 研究員

 2013年4月1日より、ICCS研究員に着任しました古澤文と申します。研究テーマは乾燥地域における農業、特に中国の西北部に位置する新疆ウイグル自治区における農業の現代的変容です。これまで当地域では広大な土地と豊富な太陽熱量という資源に着目した開発が進められてきた一方で、塩害などの土地の荒廃や水不足、水質悪化など環境への大きな負荷が問題となってきました。そうした中、新たな農業の一つの展開として施設栽培に注目が集まっています。施設栽培は大規模な開墾による農業とは異なり土地資源の集約的利用が可能で、また節水型農業という点でも期待されています。現在、奨励策により導入が進められているこの施設栽培について、その栽培状況を明らかにし、現状の問題・課題を議論していきたいと考えています。
⇒古澤文研究員プロフィール


写真左より、顧令儀研究員、古澤文研究員


『ICCS設立10周年記念誌』の発行について

 このたび、ICCS設立10周年を記念して、記念誌を発行いたしました。
 記念誌では、関係各位からの祝辞、エッセイなどの寄稿や10年間の活動概要に加え、資料として歴代ICCS委員やICCS同窓会名簿、ICCS発足の契機となった平成14年度「21世紀COEプログラム」申請書を掲載しています。
 記念誌は、国際中国学研究センター事務室で閲覧いただけます。閲覧を希望する方は、国際中国学研究センター事務室までお問い合わせください。



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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