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2 11

Sat

開催状況不明

ICCS後援 日中合同ワークショップ「東アジア共生―共通歴史認識の構築」を開催しました

開催日時

 去る2月11・12日、中国社会科学院近代史研究所学術報告ホールにて本研究センターと早稲田大学現代中国研究所後援の日中合同ワークショップ「東アジア共生―共通歴史認識の構築」(主催:富山大学・中国社会科学院近代史研究所)を開催しました。
 東アジアの「共生」社会を実現するうえで、避けて通れない歴史認識の問題にいかに取り組み、高等教育の場においてそれをどのように扱うかを主要な議題に、日中双方の参加者たちによる報告・討論が行われました。


※以下、シンポジウムの開催内容

【1日目 2012年2月11日】

○開会式
中国側挨拶:王建朗(中国社会科学院近代史研究所所長、研究員)

○第1グループ討論「歴史認識問題と共生」
司会:李長莉(中国社会科学院近代史研究所研究員)

基調報告:歩平(中国社会科学院近代史研究所研究員)
     「国境を越える歴史認識と東アジア『共生』」

第1報告:HOOK D. Glenn(イギリス・シェフィールド大学教授)
     「記憶と謝罪の政治―中日、中英関係における諸問題」
第2報告:馬場公彦(岩波書店学術図書編集部副部長)
     「同時代史としての日中関係―対中認識と対日認識の回路をてがかりとして」
第3報告:金以林(中国社会科学院近代史研究所研究員)
     「共同歴史研究における民族感情と歴史叙述」
第4報告:徐顕芬(早稲田大学現代中国研究所講師)
     「歴史認識問題の国際化」

討論者:王建朗、武者小路公秀(国連大学元副学長、大阪経済法科大学特任教授、アジア太平洋研究センター所長)

○第2グループ討論「歴史認識問題と教育」
司会:HOOK D. Glenn

基調報告:佐藤幸男(富山大学元副学長、人間発達科学部教授)
     「アジアへの視線:グローバル世界のなかのアジアと共生認識を中心に」

第1報告:畢苑(中国社会科学院近代史研究所副研究員)
     「文化教育の変革は国家認識を促進する―清末明初の教育への思考」
第2報告:小倉利丸(富山大学経済学部長、教授)
     「経済ナショナリズムの破たんとネット右翼の台頭」
第3報告:王雪萍(東京大学教養学部講師)
     「上海歴史教材に反映される歴史教育方針の変化―上海市が独自に編纂した三つの高校用歴史教材の比較」
第4報告:徐青(浙江理工大学外国語学院講師)
     「九一八事変勃発後の日本における上海認識―新雑誌「犯罪科学」を中心として」

討論者:李長莉、鈴木規夫(爱知大学国际コミュニケーション学部長・教授、ICCS運営委員)


【2日目 2012年2月12日】

○第3グループ討論「歴史認識と政治哲学」
司会:小倉利丸

基調報告:鈴木規夫「アジア共生と政治哲学」

第1報告:李長莉「東アジア共生”と“東アジア学」
第2報告:徐秀麗(中国社会科学院近代史研究所研究員)
     「歴史認識と東アジア『共生』」
第3報告:森川裕二(富山大学極東地域研究センター特命助教)
     「歴史認識の時間軸と共生―1990年代の『協生』思想」

討論者:汪朝光(中国社会科学院近代史研究所副所長、研究員)、佐藤幸男

○総括:武者小路公秀

※中国社会科学院近代史研究所のホームページにも本ワークショップの記事が掲載されております。



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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