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ICCS中国政治外交研究部会「2011年度第3回研究会」を開催しました

開催日時

2012年2月26日(日)、本学車道校舎において、ICCS中国政治外交研究部会「2011年度第3回研究会」(主査:加々美光行教授)を開催しました。


 今回は、「少数大民族と少数小民族をめぐる諸問題―中国共産党の民族政策と「内」モンゴルをめぐって」と題して、仁欽氏(ICCS客員研究員、日本学術振興会外国人特別研究員)、加々美光行氏(愛知大学現代中国学部教授、ICCS運営委員)にそれぞれご発表をしていただきました。

  • 第一報告(仁)は、「大躍進期の内モンゴルにおける放牧地開墾問題と人口問題」というテーマのもと、内モンゴルにおける「農業中心」政策が、当地におけるモンゴル人のマイノリティ化の主要因となったことを批判するとともに、放牧地開墾と漢族人口増加問題の関連性について分析を行いました。

  • 第二報告(加々美)は、「内蒙古モンゴル人の咆哮―文化人類学者ナリビリカの提起する「想像の共同体」」と題して、内蒙古モンゴルの知識人の国際化、情報グローバリゼーションの波及などを背景としたモンゴル・アイデンティティの新たな政治化の可能性が主張されました。
    両報告に対しては、下記討論者たちによる多様な視点からのコメントがなされ、また来場した参加者からも多くの意見が提起されました。

司会:鈴木規夫(愛知大学国際コミュニケーション学部教授、ICCS運営委員)
討論者:矢吹晋(横浜市立大学名誉教授)、佐藤幸男(富山大学人間発達科学部教授)、楊海英(静岡大学人文学部教授)、包霞琴(復旦大学国際関係与公共事務学院副教授)、森川裕二(富山大学極東地域研究センター特命助教)、小嶋祐輔(愛知大学ICCS研究員)(以上、敬称略)

(文責 小嶋祐輔)



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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