お知らせ

2013年度ICCS研究員の着任について

 2013年4月1日、顧令儀、古澤文ICCS研究員が着任しました。 ---


■顧令儀 研究員

 2013年4月1日よりICCS研究員に着任いたしました顧令儀です。研究テーマは現代中国思想政治教育に関する実証的研究です。2000年以後、中国では反日デモが何度も起きています。現在、日中関係は国交回復以来の最低水準にまで陥っていると言えます。直接に戦争の被害を受けていない中国人が、なぜ日本に対し、反日感情を抱くのか。これは日中両国の側から原因を探さなければならない問題です。研究では、中国の思想政治教育(愛国主義教育を中心に)を研究対象とし、日本に対する現代中国人の認識との関わりを含めて、考えていきたいです。研究方法としては、愛国主義教育の内容や歴史を追究していくだけでなく、アンケート調査やインタビューなどの方法を用いて、実際に愛国主義教育を受けている中国人の意識形態をデータで説明していきたいと考えています。
⇒顧令儀研究員プロフィール


■古澤文 研究員

 2013年4月1日より、ICCS研究員に着任しました古澤文と申します。研究テーマは乾燥地域における農業、特に中国の西北部に位置する新疆ウイグル自治区における農業の現代的変容です。これまで当地域では広大な土地と豊富な太陽熱量という資源に着目した開発が進められてきた一方で、塩害などの土地の荒廃や水不足、水質悪化など環境への大きな負荷が問題となってきました。そうした中、新たな農業の一つの展開として施設栽培に注目が集まっています。施設栽培は大規模な開墾による農業とは異なり土地資源の集約的利用が可能で、また節水型農業という点でも期待されています。現在、奨励策により導入が進められているこの施設栽培について、その栽培状況を明らかにし、現状の問題・課題を議論していきたいと考えています。
⇒古澤文研究員プロフィール


写真左より、顧令儀研究員、古澤文研究員


最新のお知らせ

お知らせの一覧へ

ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

詳しく見る