お知らせ

2014年度ICCS研究員の着任について

 2014年7月1日、宋曉凱ICCS研究員が着任しました。 ---


■宋 曉凱 研究員

 ICCS研究員の宋暁凱と申します。研究テーマは中国における農民専業合作社の内部融資に関する研究です。改革開放政策の実施により、中国農村金融は度重なる改革が行われ、農業銀行、農業発展銀行と農村信用合作社を中心とした農村金融システムが構築されました。しかし、多数の農村地域とくに中西部農村地域では、農家及び農村小企業への資金供給が不足し、資金需要の大半が非正規の民間金融機関によって供給されています。一方、現在、中国農村では86.9万社の農民専業合作社が設立され、それらの合作社及びその組合員は融資難の問題を抱えているため、非合法にもかかわらず合作社内部で融資の取り組みが行われています。そこで、中国政府は協同組合組織の内部融資に着目し、協同組合金融の展開を許可し、農村の資金供給問題の解決を図ろうとしています。本研究は、農民専業合作社内部融資の事例を通じて、その運営実態を解明した上で、その発展にかかわる諸問題を分析します。
宋 曉凱研究員プロフィール



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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