2014年6月28日(土)中国人民大学逸夫会議中心第二会議室におきまして、ICCSデュアルディグリー制度ICCS中国人民大学分拠点及び南開大学分拠点開設10周年を記念して、愛知大学国際中国学研究センター(ICCS)、中国人民大学国際交流処、同哲学院、南開大学研究生院共催による学術シンポジウムを開催しました。開催にあたり、ICCS北京同窓会、愛知大学同窓会、公益財団法人愛知大学教育研究支援財団から後援をいただき、15名の関係教職員と来賓者、多数のデュアルディグリー卒業生及び本大学学部卒業生、その他、一般聴講者の出席もあり、成功裏に本シンポジウムを終了することができました。
シンポジウムは、林美茂教授(中国人民大学哲学院)の司会により進められ、開会挨拶では、三好章教授(愛知大学大学院中国研究科科長)、盛希文副処長(中国人民大学国際交流处副处長)、韓東暉教授(中国人民大学哲学院常務副院長)、何孝栄教授(南開大学歴史学院)、諸先生方から、デュアルディグリー10周年への祝辞が述べられました。
愛知大学大学院中国研究科の二重学位制度が始められてから、現在までに入学した学生数は100名を越え、博士学位を授与された学生は約40名に達しており、今回、博士学位を授与した者のなかから6名を研究報告者として選りすぐり、学術シンポジウムを実施しました。
中国人民大学の修了者として涂明君氏、南開大学の修了者として、張華軍氏、熊貴彬氏、方琢氏がそれぞれ報告を行い、愛知大学の修了者としては、高強氏(農業部農業発展研究センター助理研究員)が登壇しました。6名の中で、唯一人現役の博士課程大学院生で、今年9月より愛知大学に留学予定である耿子潔氏からも現在の研究テーマに沿った研究報告がされました。6名の発表内容はいずれも優れた内容であり、デュアルディグリーの卒業生が、学術界や行政、大手企業など各界で活躍していることが感じられるすばらしい内容でありました。
そしてなによりも、シンポジウム出席者と講評者という立場をはなれて、近況などいろいろな話題で会話がはずむ場面なども垣間見られ、師弟、同級生との再会を通して、貴重な交流の場になりました。参加した教員と卒業生一同が、6月28日が国際中国学研究センター(ICCS)にとって新たなスタートであると認識した一日であったといえます。
ICCSからは、高橋五郎所長、周星運営委員(NIHU愛大拠点副代表)、李春利運営委員(同)、大澤正治運営委員が参加し、コメント等を行いました。