お知らせ

2016年度ICCS研究員の着任について

 2017年2月16日、戸川貴行及び滕媛媛ICCS研究員が着任しました。 ---


■戸川 貴行 研究員

  ICCS研究員の戸川貴行と申します。専門は前近代の中国雅楽論、古代中国政治文化史論です。最近の研究課題は、古代中国の天下観についてで、特に漢から唐にかけて、王朝がいかにして自らの正統性を主張したのかを考察しております。そうした王朝の正統性について、これまで私は主に雅楽という切り口から研究してきました。しかし、古代中国の正統性は、暦ひいては天文とも関係しているので、こうした問題も避けては通れません。従って、今後は、前近代の中国王朝が、雅楽、暦、天文を通じ、どのようにして自らの正統性を主張したのかを考えたいと思っております。私が上記のテーマに関心を持ったのは、国家の結集点とは何かという問題意識が出発点となっています。将来は、中国の皇帝制度だけでなく、日本の天皇制度もふくめた東アジアにおける皇権の問題を解明したい、というのが私の展望です。

[⇒戸川貴行研究員プロフィール]




■滕 媛媛 研究員

 ICCS研究員の滕媛媛と申します。専門は都市経済学、社会地理学です。現在の研究課題は、中国における都市住民の居住地選択行動、特に住民の勤務先(「単位」)、居住地属性選好、ライフスタイルがその居住地選択行動ないし定住意識にいかなる影響を与えたかを分析しています。これまで私は中国都市の新市区を中心にして、新市区における社会・空間の構造及びその形成プロセスを研究してきました。近年、中国では個人の価値観が多様化しつつあります。そのため、適切かつ効果的な社会基盤や生活環境の整備を行うために、住民の選好やライフスタイルなどを考慮した居住地選択行動の把握は重要になっていくと思います。

[⇒滕媛媛研究員プロフィール]



ICCSリサーチアシスタント、日中関係学会「宮本賞」優秀賞を受賞しました

ICCSリサーチアシスタント(2015-2016年度)・田中マリアさんが日中関係学会「宮本賞」優秀賞を受賞しました。


 田中マリアさんは、2015年度から今年度まで2年間、本研究センターのリサーチアシスタントを担当いただいております。日中関係学会「宮本賞」の詳細については、以下のホームページからご覧ください。

日中関係学会HP

 


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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