2019年4月1日、陳奧飛ICCS研究員が着任しました。 ---
■陳 奧飛 研究員
ICCS研究員の陳奥飛と申します。中国では高度な経済成長とともに、食生活の高度化と多様化が急速に進んでおります。生産、消費は飛躍的に増大している畜産物の生産・流通構造に着目し、研究を進めております。 特に中国国民の鶏肉に対する需要が高くなりつつあり、伝統的に消費される豚肉に次ぐ二番目の食肉となっています。中国ではブロイラーが、日本の鶏肉需要に対応するための輸出仕向け用として発展した経緯がありましたが、相次ぐ中国産鶏肉の安全性問題で、その輸出は中断・停滞を繰り返されています。中国国内消費量も増え、国内市場を視野に入れた生産の拡大も進んでいます。これまでブロイラー処理加工企業は大量生産・大量販売の経営戦略が取られ、できるだけ安くブロイラーを調達することを重視するゆえに、飼育農家との間で取引価格等を巡ってコンフリクトが生じやすいです。それで農家組織である農民専業合作社の介入によってコンフリクトの軽減効果、安全性を訴えるなどブロイラーの付加価値の向上を図る可能性等を解明したいと考えております。