2021年10月1日、徐暢ICCS研究員が着任しました。 ---
■徐 暢 研究員
ICCS研究員の徐暢(ジョ チョウ)と申します。都市計画、都市・建築史と近代住宅史を研究しています。近代中国には、租界地・租借地などの外国の支配を受けた都市が数多く存在していました。これらの都市では規模の拡大とともに、住宅地が建設され、各国の文化に影響された新しい住宅も多様に生まれてきました。私は今まで近代植民都市の一つである青島を研究フィールドとし、そこでの住宅建設活動を研究してきました。そして、近代青島での住宅の供給関係は国籍の制限がほぼなくうまく成立したこと、近代住宅の内部は西洋・中国・日本の三つの暮らし方を供給形態により自由に組み合わせたものなどの色々面白い特徴を発見しました。今後は、中国近代都市における住宅建設活動の特徴をより全体的に解明するために、青島、上海共同租界、満州・大連という都市そして同時期の日本国内の比較を行い、これらの都市・地域における中国人と日本人及びその他の外国人の住宅を形式と平面構成だけでなく、都市形成、住宅の建設や設計の主体、住民層などと関連づけて分析していきたいと思います。