お知らせ

中国南方科技大学訪日団がICCSを訪問されました

 中国南方科技大学は中国改革開放後、10年前、中国の経済特区深圳市に設置された新型大学であります。
 理、工、医科以外に人文社会学科においても研究レベルが高く、人文社会科学の最新領域において研究を進んでおります。
 この度、中国南方科技大学社会科学センター所長、社会科学高等研究院院長周永明教授を団長とし、王曉葵教授、潘立勇教授、万書元教授一行4名がICCSを訪問され、ICCS周星所長、運営委員の現代中国学部劉柏林教授と両研究センターにおける研究状況を互いに紹介しあいました。今後、両研究センターの研究協力関係を結ぶことに合意されました。今後とも両研究センターの友好交流を期待されます。



2019年度ICCS研究員の着任について

 2019年4月1日、陳奧飛ICCS研究員が着任しました。 ---


■陳 奧飛 研究員

  ICCS研究員の陳奥飛と申します。中国では高度な経済成長とともに、食生活の高度化と多様化が急速に進んでおります。生産、消費は飛躍的に増大している畜産物の生産・流通構造に着目し、研究を進めております。 特に中国国民の鶏肉に対する需要が高くなりつつあり、伝統的に消費される豚肉に次ぐ二番目の食肉となっています。中国ではブロイラーが、日本の鶏肉需要に対応するための輸出仕向け用として発展した経緯がありましたが、相次ぐ中国産鶏肉の安全性問題で、その輸出は中断・停滞を繰り返されています。中国国内消費量も増え、国内市場を視野に入れた生産の拡大も進んでいます。これまでブロイラー処理加工企業は大量生産・大量販売の経営戦略が取られ、できるだけ安くブロイラーを調達することを重視するゆえに、飼育農家との間で取引価格等を巡ってコンフリクトが生じやすいです。それで農家組織である農民専業合作社の介入によってコンフリクトの軽減効果、安全性を訴えるなどブロイラーの付加価値の向上を図る可能性等を解明したいと考えております。

[⇒陳奧飛研究員プロフィール]



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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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