お知らせ

『日中科学技術交流の40年』調査報告書(科学技術振興機構中国総合研究交流センター)が完成致しました

本センター運営委員、研究員を中心におこないました、日中科学技術交流をテーマとする調査研究の成果として、このほど『日中科学技術交流の40年』(科学技術振興機構中国総合研究交流センター)の調査報告書が完成致しました。本報告書の内容は以下の通り構成されております。

『日中科学技術交流の40年』


第1部 本文編

はじめに 高橋五郎 

1.政治研究 鈴木規夫
日中科学技術交流のバッソ・オスティナート―「中国に科学はない」か?―

2.産業研究 田中英式
1970年代~80年代の技術協力、および1990年代以降の直接投資を通じた技術移転を中心に

3.エネルギー研究 李春利
日中エネルギー分野における科学技術交流の40年

4.貿易・投資研究 阿部宏忠
貿易・投資からみた日中科学技術交流の歩み

5.農業研究 高橋五郎
日中農業科学技術交流の評価と課題

6.環境研究 大澤正治
中日・環境技術に関する評価と今後の展望

7.習俗・民俗研究 周 星
両国民の生活に共益をもたらす日中科学技術交流の可能性

8.社会研究 唐燕霞
日中科学技術交流の主内容と意義―社会の視点から

9.開発援助研究 長瀬誠
開発援助研究から見た日本中国間における経済協力・技術協力の意義と課題

10.人文地理研究 古澤文
人文地理における日中科学技術交流とその役割

11.国際経済研究 申雪梅

日中貿易・投資・経済関係研究交流の推移<br>

12.技術研究 土橋喜

中国ICT産業の人材国際移動における日中技術移転<br>

特別企画1 有馬朗人先生インタビュー

 日 時 平成26年3月3日 於武蔵学園<br>
 聞き手 高橋五郎(愛知大学国際中国学研究センター所長)<br>
     石川 晶(科学技術振興機構(JST)中国総合研究交流センター(CRCC)フェロー)<br>

特別企画2 日中科学技術交流研究者・技術者座談会

 丸勢進(名古屋大学名誉教授、元名城大学学長、同名誉教授)<br>
 若原富夫(東海日中貿易センター相談役)<br>
 阿部晋子(元東海日中貿易センター職員(東海日中科学技術交流協会事務局担当)<br>
 原田泰浩(東海日中貿易センター副会長・専務理事)<br>
 全体司会 高橋五郎(愛知大学国際中国学研究センター所長)<br>
 進行役 石川 晶(科学技術振興機構(JST)中国総合研究交流センター(CRCC)フェロー)<br> <br>

第2部 資料編
1.日中科学技術交流の歩み年表 1949年から1987年まで
2.日中科学技術交流関連資料(国会図書館データベースから抽出)
3.学会関係者日中科学技術交流史

あとがき
執筆者一覧
総ページ数:237ページ



徐晋涛ICCS訪問教授が着任しました

2014年6月9日、ICCS訪問教授として招聘した徐晋涛教授(北京大学国家発展研究院)が着任しました。


 徐晋涛教授は、現在、北京大学環境科学と工程学院環境管理学部主任、北京大学国家発展研究院経済学教授、能源安全及び国家発展研究センター主任、北京大学環境経済学学科発展項目責任者を担当されています。  専門は資源・環境経済学。研究分野は、森林政策と水利ガバナンス、気候変動対策、都市交通政策や工業化汚染対策など。  北京大学環境科学及び工程学院にて博士指導教官としても、多くの国内・国外の博士修士を指導されており、「経済研究」・「中国社会科学」・「経済学季刊」・「中国農業経済」・「林業科学」・「林業経済」・「American Journal of Agricultural Economics」・「Word Development」・「Land Economics」・「Ecological Economics」 「Environment and Development Economics」・「Forest Policy and Economics」等多くの国内、国外学術期刊に発表されています。  その他にも、20あまりの国家及び国際協力研究プロジェクトを主催しました。代表的なプロジェクトには:「GIS技術に基づいての中国東北国有森地区森資源動態変化分析及び政策模擬」・「団体森地区林権改革研究」・「国有森地区改革方案研究」等があります。
 主要な著書には、英文著書4冊、“Implementing the Natural Forest Protection Program and the Sloping Land Conversion Program: Case Studies”; “Implementing the Natural Forest Protection Program and the Sloping Land Conversion Program: Lessons and Policy Recommendations” (共編著, China Forestry Publishing House, 2004 and 2002); “China's Forest: Global Lessons from Market Reforms”(共編著, Resources for the Future Press, 2003); “Getting the private sector to work for the public good: instruments for sustainable private sector forestry in China” (共編著, Earthprint Limited, 2002)など。その他に、中国語著書8冊、国際ジャーナル論文27本を含め、多数発表している。

 徐晋涛教授の任期は2014年6月26日まで。本学在任中、本研究センターの研究活動に参加する他、大学院中国研究科博士後期課程にて「中国環境特殊研究Ⅴ(中国環境論)」を担当します。


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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