本研究センターの山口哲由研究員が、2011年度の日本地理学会賞(優秀論文部門)を受賞しました。受賞の対象となった論文は「移動牧畜が放牧地に及ぼす負荷の分布状況の推定―中国雲南省北西部のチベット族村落の事例―」(地理学評論第84巻3号:199-219)です。授賞式は2012年3月28日、日本地理学会2012年春季学術大会にて執り行われました。
2012年4月1日、申雪梅ICCS研究員が着任しました。 ---
2012年4月1日よりICCS研究員に着任いたしました申雪梅です。研究テーマは、中国の持続可能な経済成長を支える税制システム研究です。中国は1978年改革開放に伴い、1994年の分税制改革を経て税制が整い、現在の税制の基本構造を構築しました。しかし、分税制によって導入された税制は完全に間接税中心とする税制構造をしており、これがその同時の中国経済状況とうまくマッチして税収を吸い上げ、わりと安定的な財政運営を可能にしました。しかし、分税制以降国内外の経済状況が変革し、それに応じて税制改革を遂行する中で、中央政府と地方政府とも安定的な財政運営ができなくなる可能性が予想されます。従って、税制も間接税中心とする税制システムから、間接税と直接税が融合して機能する税制への移行が自然に課題となり、それに関する実証分析をしていきたいと考えています。
⇒申研究員プロフィール
このたび、『ICCS現代中国学ジャーナル』第4巻,第2号(2012.3.31)を発行しました。
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