昨年9月から、本学名古屋校舎に留学(キャンパス移動)しているデュアルディグリー・プログラム第4期中国分拠点学生9名(南開大学5名、中国人民大学4 名)が、本学での留学期間を終了し、8月1日に帰国します。帰国を前にして、7月22日(火)、本学名古屋校舎において本研究センター主催送別会を開催しました。9名の学生は本学留学期間中、大学院中国研究科博士後期課程での所定の授業科目を履修したほか、指導教員の指示の下、博士学位論文の執筆準備を進めるなど実り多い1年間となりました。また、大学院中国研究科学生や現代中国学部学生との交流を通じ、日本理解を深めることもできました。送別会には学生のほか、本研究センター教職員、研究員等が多数参加し、有意義な時間をすごしました。
5月23日 開催の本学常任理事会におきまして、加々美光行所長が退任し、高橋五郎現代中国学部教授が所長に就任することが承認されました。
謹啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
国際中国学研究センター所長在任中は一方ならぬご厚情を賜り有難くお礼申し上げます
今後は一運営委員として当センターの発展のため微力を尽くしたいと存じます
なお、後任には高橋五郎現代中国学部教授が就任することになりましたので何卒旧に倍してご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
敬具
2008年5月23日
愛知大学国際中国学研究センター前所長
加々美光行
謹啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび加々美光行前所長の後任として国際中国学研究センター所長に就任いたしました
つきましては前所長同様格別のご厚誼とご支援を賜りますようお願い申し上げます
敬具
2008年5月23日
愛知大学国際中国学研究センター所長
高橋五郎
叢書「現代中国学の構築に向けて」(全5巻)第5回配本として『中国内外政治と相互依存』(加々美光行 編)が日本評論社から刊行されました。
『動き出した“政治大国”中国、その向かう先は? アメリカの覇権主義、日本の「国益」主張にいかに対するか。急激な経済発展に伴う国内の社会矛盾をどう解決するか。世界が注目する中国政治の動態を分析する。』(帯コメントより)
出版社 | 日本評論社 |
発行 | 2008年6月30日 |
価格(税込) | 4,410円 |
ページ数 | 487P |
版型 | A5版ハードカバー |
ISBN | 978-4-535-04841-6 |
【もくじ】
第Ⅰ部 中国政治の動力学と国家をめぐって
- 中国の内政外交の動力学をめぐって-政治体制改革の出路-
・・・加々美光行 - 協議的レーニン主義の限界・・・リチャード・ボウム
- 中国における階層分化-「身分から契約へ」の歴史的過程・・・朱光磊
現代の世界における儒教と「和合学」の意義・・・張立文
第Ⅱ部 中国政治の矛盾と格闘
政経一体化開発構造と中国農村の環境衝突-浙江省の3件の
“群衆事件(群体性事件)”を中心として-・・・張玉林- 中国における政治文明と政治体制の変容-江沢民政権
(1994~2002年)と故錦濤政権(2003~2007年)の政治過程を
考察して-・・・趙宏偉 - 現代中国における階級理論の2度の転換と政治体制改革・・・陳東林 4.「幹部履歴表」にみる中国体制内改革-血統主義の終焉-・・・西条正
第Ⅲ部 中国の外交と日中関係の展開
- 中国「崛起」をどうみるか?・・・馮昭奎
- 中日関係の概況と総合的戦略の命題・・・時殷弘
- 中日関係の現状と新時期における戦略的選択・・・楊棟梁
- 「新中日関係」を構築しよう・・・馮昭奎
- 中国の対中央アジア戦略・・・三船恵美
- 民国期における中国近代史の創成とアジア像
-Chinese World Orderとウェストファリア体制のはざま-
・・・川島真 - 近代「東アジア」地域政治史再考-日中ナショナリズムの
逆説的連鎖を中心に-・・・平野聡 - 中国からみた日米同盟と日本-その見方の変化を中心に-・・・劉星
- 「特殊な」関係から「普通の」関係へ-日中関係をめぐる諸問題-
・・・ ラインハルト・ドリフテ
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