このたび、本研究センターの研究企画が、外務省の平成22年度公募事業「日中研究交流支援事業」に採用されました。公募は政治、経済、社会の3分野における日中研究者の研究交流を支援するもので、採択件数は各分野から1件となっています。
本研究センターはこのうち社会分野に応募し、多数の応募のなかから採択されたものです。応募した研究テーマは「中国の国際的人材における日本理解者の確保・養成に関する日中共同研究-日本への大学院留学生の帰国後のフォローアップ施策のあり方」(実施責任者:高橋五郎ICCS所長)です。
これは、本学と一橋大学との連携・協力関係を基礎に実施されるものであり、中国人民大学、南開大学、浙江大学との共同研究、国際シンポジウムの開催を経て、外務省への政策提言をとりまとめることにしています。
7月1日、本研究センター訪問教授として招聘した許紀霖教授(華東師範大学歴史系教授)が来日しました。
許紀霖教授の主な研究テーマは、20 世紀の中国思想史と知識分子研究、上海の都市文化研究です。主な著書に、『新世紀的思想地図』(天津人民出版社,2002)、『中国知識分子十論』(復旦大学出版社,2003)、『回帰公共空間』(江蘇人民出版社,2006)、『二十世紀中国知識分子論』(編著,新星出版社,2005)などがあります。
許紀霖教授の任期は2010年7月30日まで。本学在任中、本研究センターの研究活動に参加するほか、大学院中国研究科博士後期課程にて「中国政法特殊研究Ⅳ」(中国思想史研究)を担当します。