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第47回研究会

報告

  • 劉 偉(ICCS RA):茶道と通過儀礼

 本報告は、茶道の稽古と茶会の視点から、茶道の非日常性と日常性、そして、茶会は現代人にとって何の役割を果たしているかを、通過儀礼という理論を使って、諸文献資料として検討したものである。
 具体的には、茶道の非日常性については、茶道具と茶室二つの視点から分析し、茶道は非日常性と日常性があり、非日常性空間で稽古することが結果を高まれることがわかりました。一方、日々の繰り返し稽古により、自然に日常に統合していることも分かりました。
 また、茶会の視点から主客が茶道具,礼儀作法を通じて、茶道に対する美意識、理解、考え方などをお互いに交流して、人間関係の「統合」通過儀礼である。
 発表後、周所長からターナーの「儀礼の通過」、茶道具と茶室についての時間と空間二次元の研究方法、稽古については、日本民俗学とパフィーマンス理論、身体の民俗学の展開方向など。また、曽根RAから茶会の準備とクリスモスの準備手続きからの比較研究方法と茶道の“道”と中国茶芸の“芸”の方向性。そして、徐先生は周りの茶道先生と茶道を習い人にインタビューという方法論。最後に、椎名先生から、仏教と禅宗からの研究可能性など今後の研究に大変重要なご指導を受けていただきました。


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文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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