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第40回研究会

報告

  • 王 広涛(ICCSリサーチアシスタント):中国の対日政策の言説空間(2012-2015)――国際政治・日本研究機関誌を中心に

 本報告2012年以来、中国における対日政策の言説空間を検討した。具体的にいえば、中国における代表的な国際関係機関誌と日本研究専門誌を中心に、公刊論文の内容、類型、頻度を言説分析し、中国新指導体制の対日政策の変更等を読み取ることは本研究の主な目的である。
 報告では主に①雑誌論文の内容と対日政策との関連性;②雑誌の発行所、執筆陣出身と政府対日政策の距離;③学術機関誌の政治志向と学問志向の関係を中心に、国際政治・日本研究専門機関誌に対して言説分析を行った。
 報告後、高橋先生から対日政策の意味内容、理論研究と現状研究の区別、仮設と実証の一致関係について、田中研究員から統計分析の手法とアプローチについて、李博研究員から機関誌選択の基準、日中両国における研究分野の区別について、質疑とコメントがなされた。これに対して報告者は返答し、さらに今後の研究予定を述べた。


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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