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第31回研究会

報告

  • 李 博(ICCS研究員):中国における産業構造変化と経済成長の関係

 愛知大学国際中国学研究センターICCS若手研究会第3回例会は、2015年5月27日(水)に本学名古屋キャンパス厚生棟W32にて開催した。前半には、李博研究員は「中国における産業構造変化と経済成長の関係」を題目にして、報告した。報告は基本的に李氏の博士論文をもとにしており、産業構造変化と経済成長(労働生産性成長)の関係を供給サイド、需要サイド、供給・需要の相互作用の視点から研究したものである。
 後半には、報告内容について、田中マリア氏は産業構造変化に対して国有企業の影響の有無、生産要素移動の硬直性問題、今後全要素生産性(TFP)を向上するための方策、王広涛氏は中国経済成長における収穫逓減問題、生産要素移動の硬直性の地域別差異および本研究におけるデータ欠損問題に対する対応、張玲氏は大分類3次産業の構造変化と経済成長率(実質GDP対前年成長率)の相関関係、高橋所長は本研究に使用したデータの出所、中国の資金流動・金融収支の産業構造変化への影響、本研究における産業分類の仕方についてコメントと質問をし、李研究員は質問応答をしたとともに、今後の研究計画などについて説明した。


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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