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第29回研究会

報告

  • 牛革平(ICCS研究員):政治思想と政治構造ー中国の政治的近代化の問題についてー

 愛知大学国際中国学研究センター2015年度第1回ICCS若手研究会例会は、2015年4月15日(水)、本学名古屋校舎厚生棟3階ICCS事務室にて開催した。前半は、牛革平研究員から「政治思想と政治構造―中国の政治的近代化の問題について」をテーマとする報告をおこなった。報告は2部に構成され、第1部は近代国民国家のモデルと古代中国国家との比較によって中国の政治的近代化の問題を探求し、第2部は、近代世界と古代中国におけるそれぞれ一番重要な政治哲学としてのリベラリズムと儒教を比較し、この二つの伝統の融合の可能性について論じた。後半には、李博研究員から「均質的な国民経済」や儒教における人民の政治参加の問題について、田中研究員からは儒教とリベラリズムの定義や近代「化」・「性」について、そして高橋所長は研究の時代背景、中国における国家論の欠如と「融合」という用語の問題について、それぞれコメントや質問がだされ、議論をおこなった。


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ICCS(International Center for Chinese Studies)について

文部科学省「21世紀COEプログラム」によって設立された愛知大学国際中国学研究センター(International Center for Chinese Studies:略称ICCS)は、本学大学院中国研究科博士課程を中核に、海外から招聘する世界レベルの学者を含む現代中国研究の国際的な研究・教育機関として、活動を行っております。

ICCSの研究における究極的目標は、伝統的な「中国学(Sinology)」にとどまらず、新たな学問分野として「現代中国学(Modern Sinology)」の構築に向けた努力を継続することにあります。これは日本発の世界的な取組みとなるでしょう。私たちは日本国内、中国をはじめとする世界の優れた仲間たちと、このための研究を進めています。

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